子ども英会話

子供の英語学習には、ネイティブの先生と日本人の先生はどっちがいいの?メリット・デメリットを徹底検証

2020年から小学校でも必修科目となる英語。

習い事人気ランキングでも、子ども英会話は常に上位にランクインしています。

子供が英語を自然に身に付けるためには、日本人の先生とネイティブの先生、どちらの先生に習うとどのような効果があるのでしょうか?

それぞれのメリット・デメリットを検証してみたいと思います。

ネイティブ講師と日本人講師はどっちが良いの?


一般的には、ネイティブスピーカーから英語を習う方が良い、という印象がありますが、果たして本当にそうでしょうか?

当たり前ですが、学習の目的やモチベーションの違いによって、先生へのニーズは変わってきます。

子ども英会話の場合も、子どものその時の調子や興味などを観察しながら、適切に誘っていく指導は大前提となるでしょう。

それを可能にするには、先生と生徒の間で、信頼感や親近感のある自然なコミュニケーションが行える関係性が必要です。

これらのことを踏まえた上で、このテーマについて掘り下げたいと思います。

ネイティブ講師のメリット


まず一番に挙げられるのは、ネイティブ講師の発音は手本になる(本物)、ということでしょう。

人は、10歳頃には聴覚が完成するといわれているため、幼少期にネイティブ英語のシャワーを浴びることで、聞き取る力をつけ、正しい発音を身につけることができると言われています。

この時期の子供がネイティブ英語の発音に触れる、ということは大変重要であると言えます。

また、「外国人」に会って会話やアクティビティをするということは、子供達のみならず普段外国人と接することのない人々には新鮮であり、その国の文化的な側面に触れる貴重な機会にもなります。

さらに、ネイティブならではの適切な言い回し、イディオムなどの語彙も自然に身につけられるため、大変実践的です。

ネイティブ講師のデメリット

さて、「ネイティブスピーカー」とは、どのような人々でしょうか?

日本人の一般的な感覚としては、イギリス英語もしくはアメリカ英語の標準語を、母国語として話す人々を指すと思います。

しかし、オーストラリア、アイルランドやスコットランドにも英語を母国語として話す人々はいます。

また世界60か国以上で、英語は公用語です。

国によるアクセント、地方の方言やなまりなど、一口に「ネイティブスピーカー」と言っても、世界には様々な発音を持つ人々がいます。

また、先述の「イギリス英語もしくはアメリカ英語の標準語を、母国語として話す人々」から習う方が安心、ということではありません。

例えば、大学のギャップイヤーで来日したアメリカ人の学生は、日本人にとってはネイティブスピーカーかも知れませんが、英語を「外国語」として教えられるのかどうか、講師として必要な、専門的な教育は受けているのかどうかは大きな疑問です。

現状として、必要と言われる経歴を持たない人々がネイティブ講師として多く存在しています。

日本人講師のメリット


よほど酷い英会話教室でない限り、日本人講師は、レベルの差こそあれ、英語を話すことができます。

英語学習の様々なプロセスを通過しているので、学習する人がどこを難しいと感じるのかなど、自分の経験を通して教えることができるでしょう。

特に子供の場合は、日本人講師の英語レベルの高さよりも、講師が様々なアクティビティを通していかに子供のニーズを捉え、子どもの成長を見守りながら、的確なサポートができるかどうかが大変重要なポイントとなります。

またレッスンの間に、子供が表現に困ったり、わからなくなってしまった場合などでも、日本語での意思の疎通も図れますし、レッスン外でも、保護者への進歩状況などの連絡、アドバイスやフォローアップなど、きめ細やかな対応は期待できます。

日本人講師のデメリット

日本人講師のデメリットとしては、やはりどうしても日本語講師の発音はお手本にはなりにくい、ということです。

また、様々なアクティビティを導入したとしても、「ネイティブ講師と触れ合う機会」と比較をすると、やはり臨場感や新鮮さは得難いのではないでしょうか。

また、子供からの想定外の質問などに対して、講師から即答がされない場合、信頼感が揺らぐ可能性もあります。

また、日本人同士のなれ合い状態に陥りやすい、という点も挙げられます。

例えば、レッスン中の日本語の使用についてのルールを決めておかないと、子供はいとも簡単に自分たちのルールを作ってしまうかも知れませんし、保護者についても、ネイティブ講師にはしないであろう様々な要望やクレームを挙げ、結果的にレッスンのルールが必要以上に厳格化してしまう、などの悪循環も考えられます。

まとめ

ネイティブ講師と日本人講師、どっちが良くてどっちがダメ、という議論は本質的ではありません。

重要なのは、講師としての経歴や資格の他、特に子供に対して、信頼感や親近感のあるコミュニケーションを行う実力があるかどうか、という点です。