こんにちは!薬剤師のみっちょんです。
今回は、「留学と薬をテーマにコラムを書いてほしい」というご相談をいただいたので、薬剤師の視点からお話をさせていただきますね。
留学先で重宝するおすすめ常備薬
海外の薬は体にあわない可能性があるので、日本の薬を持っていった方が安心です。
留学や長期旅行に持っていきたいのは、
- 下痢止め
- 整腸剤
- 痛み止め
- 風邪薬
の4点セットです。
以下から、薬局やAmazonで購入できる薬を紹介しますね。
下痢止め
ストッパ下痢止めEX
価格:1,128円 ✔prime
※価格は、2019年4月20日時点での金額です。
急におなかを下してしまったとき、すぐに下痢を止めたいときにおすすめの商品です。
国内であれば、多くの店舗で取り扱いがある商品です。水なしでも服用できるので、海外で「ミネラルウォーターを持ち合わせていない」という時に便利です。
正露丸
価格:774円 ✔prime
※価格は、2019年4月20日時点での金額です。
こちらもおなかを下してしまったときに服用するお薬ですが、前述のストッパよりかは少し弱い作用です。ただ、ストッパよりもコストパフォーマンス的には優位なので、腸が弱い方、よくおなかを下す方におすすめです。
整腸剤
ビオフェルミン
価格:2,054円 ✔prime
※価格は、2019年4月20日時点での金額です。
整腸剤で一番有名なお薬ではないでしょうか。錠剤だけでなく、粉薬もあるので、年齢を問わず服用しやすいお薬です。小さいボトルも市販であるので、持っていきやすいかと思います。
頭痛薬・痛み止め
ロキソニン
価格:694円 ✔prime
※価格は、2019年4月20日時点での金額です。
医療用でもよく用いられる言わずもがなの痛み止めです。頭痛だけでなく、生理痛や腰痛などさまざまな痛みに対して使えるので、持っておいて損はない薬の一つです。
EVE
価格:891円 ✔prime
※価格は、2019年4月20日時点での金額です。
最近はEVEでも様々な商品があり、「いっぱいありすぎ!わかんない!何が違うの~?」と悩んでしまう方も多いと思いますので、成分や効果の違いを簡単に解説します。まずは主成分のイブプロフェンの量の違いです。1回量でイブプロフェン200mgが今のところ一番最大です。そして次に胃にやさしい成分として酸化マグネシウムが含まれているかどうかです。最後に痛みに速く効く成分のアリルイソプロピルアセチル尿素が含まれているかどうか。この成分が入っていることで、より速く痛みに効くよう製剤設計されています。
痛み止めにはほかにもいくつか商品がありますが、速く痛みを抑えたいからと、複数の商品を一緒に服用しないで下さいね。
風邪薬
風邪薬に関しては、総合的な風邪薬が良いと思います。鼻水鼻づまりやのどの炎症に特化した風邪薬も販売されていますが、どんな風邪をひくかはわからないですし、総合的な風邪薬であれば鼻水を抑える成分ものどの炎症を抑える成分も熱を下げる成分も入っています。
ルルアタックシリーズ
価格:1,415円 ✔prime
※価格は、2019年4月20日時点での金額です。
ルルアタックシリーズがおすすめです。嵐の松潤が広告塔として出ていますね。
ただ、パブロンゴールドやルルAのほうがたくさん入っているので、長期滞在の場合はそちらの方が重宝するかもしれません。
また総合感冒薬に入っている解熱鎮痛の成分は、痛み止めの成分です。効果が被ってしますので、違う成分が入っている場合でも、風邪薬を服用してるときは痛み止めは併用しないようにしてください。
必要であれば持っていきたい薬
酔い止め
留学先で長時間の車移動や、船に乗ることもあるかもしれません。酔いやすいなと思う方は、持って行って良いと思います。
キャンディタイプの舐めるだけでよい商品もあるので、飛行機・車・電車・船等の酔いの対策に使いやすいです。
虫刺され用軟膏
これは渡航先によりますが、暖かいまたは暑い土地に行かれる方はマストでしょう。虫に刺された後の薬だけでなく、虫刺され防止のスプレーも併せてもっていくようにしてください。ただの虫刺されだと侮ってはいけません。蚊にさされただけでも、高熱が出る感染症もあります。まずは刺されないような対策が大事です。
ただ、そこまで暖かくない場所や時期に行かれる方は、特に対策はいらないでしょう。
マスク
海外ではマスクをする習慣があまりないため、マスクをしてるとすれ違う人にとても見られます。それはもう何事かというくらい見られます。ただ日本では、マスクをすることが今ではもう普通なので、マスクをして落ち着く方や、寝るときや機内での乾燥防止に必要な方だけでいいかと思います。
薬を機内持ち込みする際の注意点
機内に持ち込む薬は必要最低限だけで問題ありません。
何時間かしたら現地に到着して、預け入れの荷物をあけることができます。
下痢止めや痛み止め、酔い止め、そのほか必要に応じて個人で機内持ち込みの薬を厳選して下さい。
錠剤はシートのまま、粉薬も袋や瓶のまま保管する
注意点は、荷物の量を減らしたいからと、ピルケースなどに入れるのはやめましょう。
手荷物検査の際に、錠剤だけ、粉だけのものだと、あやしい薬物ではないかと疑いをかけられる可能性があります。
入国の際に、外国語でそれを説明するのはレベルがかなり高いです。
また検査に時間がかかってしまうこともあります。最悪の事態だと入国拒否なんてことも。
錠剤はシートのまま、粉薬も袋や瓶のままにしましょう。これだけは必ず気を付けてください。
処方箋があれば携帯しておく
また病院で処方された薬であれば、お薬をもらったときに一緒にもらえる説明書ももっていきましょう。
たいていその説明書には眠気が出るものや注意する食べ物の記載があります。
またお薬によっては服用する量に個人差があるものがあります。お医者さんの処方量を確認する上でもあるとよいでしょう。
留学先で現地の薬を服用する際の注意点
海外の薬は効果が強すぎたり、体にあわない事がある
海外の薬は1錠当たりの主成分の量が日本のものと異なることがあります。
これは海外の方の体が大きいことや、代謝の遺伝子の違いです。
もちろんすべての薬に当てはまることではないですが、ファーマシーの薬剤師さんに主成分の量を聞くのも一つの手だと思います。
もし量が多いようであれば、半分にして飲めますかや小さい規格ありますかと聞いてみてください。
海外の、特に欧米の薬剤師さんは、日本よりもなるのが難しく、知識もとても豊富です。
ただ日本人の体ということに関してはそこまで知識はないですので、ネット等で日本での適切な服用量を調べて服用するようにしてください。
またすべての薬に言えることですが、合わない薬であれば発疹や息苦しさなどのアレルギー症状が出ることがあります。
これが出ないと言い切れる薬はありません。薬を服用して、何か調子がおかしいと感じることがあれば、すぐに周りのひとに相談してください。
現地の薬局で薬を購入する際は、英語か現地語で探さないといけない
医療用の言葉は難しい、、、
なかなか自分の症状を適切に伝えることは難しいかと思います。「覚えたつもりだったけど、いざというときに忘れちゃった!」という経験をされた方、多いと思います。
そんなときは、ジェスチャーとスマホアプリを活用しましょう。
ファーマシーに行って相談している時点で、何か健康に関して困っていると相手もわかります。
なので痛いとこを押さえるだったり、何か伝えようとジェスチャーしてみてください。
スマートフォンのアプリでおすすめはGoogle翻訳です。
これは言語をダウンロードしておけばオフラインでも使えますので、とても便利です。
Wi-fiがないところでも使えるので、行き先の母国語・公用語は入れておくといいですよ。
まとめ
普段からよく服用している薬があれば、それを持っていくことがベストです。
備えあれば憂いなしとの言葉通り、予備として持っている分には特に問題ないでしょう。薬を持っていることが安心につながることもあります。
ただ、お薬自体はどこの国でも売っています。ですので、薬を持っていくのを忘れてしまったり、思いがけない症状があったりする際は、近くのファーマシーの薬剤師に相談してくださいね。
特に欧米の薬剤師さんはとてもしっかりしていて安心して薬の相談ができます。
体調不良なく、楽しい滞在になるといいですね。
Have fun!