ビジネス英語

外資系人事が教える、外国人面接官が英語面接でチェックしているポイント

外資系企業に就職・転職したいが、英語面接が心配。

一体どうやって対策したらいいものかと頭を悩ませているあなたに、外国人面接官が英語面接でチェックしているポイントをご紹介します。

外資系企業での英語面接

外資系企業でも、部署によっては一切英語を使わないということもあります。

しかし、上司や同僚、顧客など、何かしらの場面で外国人と接するケースはあるため、形式的にも英語面接を実施する外資系企業は多いです。

英語面接を受けるのが初めての場合は、しっかりと対策をした方がよいです。

面接の実施連絡をもらった時点で、英語面接の有無を事前に確認することをおすすめします。

抜き打ちでやるところもあるかもしれませんが、「英語面接もありますか?」と人事担当者に訪ねた場合「面接時間のうちの20分ほどは英語面接になるかと思います」などといった回答をしてくれるはずです。

そもそも日本語での面接ですら緊張される方が多いと思いますが、それが英語でとなるともう大変。

しかし事前にしっかり準備をしていれば、緊張することなくあなた自身をアピールすることができます。

英語面接で、面接官はどこを見ているか

仕事に対する意欲や理解度

英語面接において面接官が見ている一番のポイントは、当たり前ですが通常の面接同様、仕事に対する意欲や理解度です。

ここであなたのスキルをどのように活かして行きたいのか、貢献できるのかをきちんとアピールする必要があります。

「他社ではなく、御社で働きたい」理由を回答できるように準備しましょう。

自分の意見を主張できるか

外資系企業ではグローバルな人材が集まるので、きちんと自分の意見を主張をする必要があります。

英語面接は通常、人事は日本人で、担当部署から外国人の面接官を呼ぶというケースが多いです。

面接官が外国人の場合、実際は日本語を話せる外国人であっても、目の前にすると風貌などから外国人そのもので、緊張する気持ちは大変よくわかります。

面接の部屋に案内された時点でザ・外国人の方がいるという雰囲気で、すでに緊張して頭が真っ白になっている方をこれまでに何度も見てきましたが、事前準備をしっかりしていれば問題ないです。

求められる英語レベルは事前に募集要項で確認できるでしょうし、もし足りなければ入社後にカバーする旨をしっかりと伝えましょう。

外国人上司とコミュニケーションをとれそうか

募集先の部署の上司が外国人でどの程度日本語を理解しているかにもよりますが、仕事内容を伝える、コミュニケーションが取れる、専門知識を把握しているなどが大まかにチェックされるポイントです。

ここで一番重要なのは英語でしっかりコミュニケーションを取れるかなので、諦めずにしっかり伝える姿勢を面接官に見せましょう。

服装や身だしなみ

日本スタイルの面接よりは服装でそこまで判断をされないと思いますが、身だしなみと清潔感は同様にチェックされます。

スーツ着用などの縛りがない企業もありますが、オフィスカジュアルといった定義が曖昧なカテゴリーで面接に行く際には「綺麗め」とか「爽やかさ」を意識するようにしてください。

具体的にはシャツにシワがないかとか靴が汚れていない、ヘアスタイルなど最低限気をつけてください。また、タバコを吸われる方は割と服に匂いがついている場合があるのでその点も気をつけましょう。

たまに、「外資は日系企業のような堅苦しさがない」というのを勘違いして、私服のような恰好で面接に来られる方がいますが、これは避けた方がいいです。

趣味などの雑談も結構振られる

面接では、仕事に関する話題に加えて、ストレスケアや趣味、休日の過ごし方などの雑談になることも多いです。

これらの回答からその人自身の特性やパーソナリティーを見たりします。

外資系の面接というと堅苦しく考えてしまう方が多いのですが、やはりその人の人柄というのも重要視しています。

非常にドライな方で「趣味はありません」と正直に答えられる方がいますが、それでは話が続かず、あなたのアピールをする機会をただただ失っているだけです。

もったいないので、「趣味」に縛られず「好きなこと」と捉えてなんでもいので答えるようにしましょう。

外資の英語面接について

一般的な英語面接の流れ

企業によって異なりますが、一度の面接で日本語面接と英語面接を行う場合と、一次面接は日本語、二次面接で英語、と分けて行う場合があります。

英語面接の場合は、

How are you today?

などといった最初の挨拶からすでに英語の場合が多く、「それでは英語面接を行います」といった前置きはないことが多いです。

もしも、英語面接中に質問が分からない、聞かれていることはわかるけれども英語で答えられない場合は素直に伝えて、日本語で回答するという方法もあります。

「わかっているふり」をせず聞き返したり、質問を言い換えてもらうなどの提案も全く問題ないです。誠実な対応はとても好印象なので取り入れてみてください。

英語面接でよく聞かれる質問

簡単な英語での挨拶からスタートして、CVがあったとしても自己紹介をする流れが一般的です。

自己紹介を省いて志望動機を聞かれることもあれば、趣味、これまでのキャリア、それらから得たあなたの強みなどを問われることもあります。

日本語での面接で聞かれることと似ている場合もありますが、ニュアンスが多少異なるので慣れていないと何を答えればいいのか分からなくなるかもしれません。

これらの質問には、あなた自身の経験と、応募先企業で活かせることを結びつけた答えができるようにしてください。

コンピテンシー面接について

外資系企業では新卒、中途採用問わず、面接では適正面接(コンピテンシー面接)を実施するところが多いです。

コンピテンシー面接は、過去の経験からどのように思い、どう行動したか、失敗した場合は何を学んだか、などを聞かれます。

外資系就職でおすすめの参考文献

外資系キャリアの転職術

外資系での転職に関すること全てが盛り込まれている一冊。少し古い本ですが、これを読むと、人事担当者の考え方や採用へに対する人事サイドの視点から会社がどのように人材を選ぶかという裏側が読みとることができます。

まとめ

外資系企業での面接は英語面接があるだけではなく、ベーシックな英語力と募集しているポジションにふさわしいのかどうか、組織としてバランスが取れるかどうかなど厳しく見られます。

事前に準備をしてチェックポイントを抑えるだけで格段に内容がいい英語面接ができるので、練習をして面接に挑んでください。

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