はじめまして。私は2018年度第3回の英検準一級を受験し、合格しました。
今回は、最近の英検準一級の傾向や対策について共有できればと思います。
私の勉強法は、問題集を自宅で解く、というシンプルな方法。
1歳の子供の昼寝の合間や、寝た後に勉強し、2回目の受験で合格しました。
英検準1級一次試験の合格点は7割強を目指す
日本英語検定協会の公式HPにも記載されている通り、合否の判定は、英検CSE(Common Scale for English)スコアを基に行われています。
各級別に設定されている合格基準スコアを超えていれば合格、という分かりやすい仕組みです。
ただ、問題の正答数ではないのが注意点です。
英検の公式HPでは、
2016年度第一回一次試験では、1級、準1級は各技能の正答率が7割程度、2級以下は各技能6割程度の正答率の受験者の多くが合格されています
と公表されています。
3項目あるReading、Listening、Writingの満点は各750点で、合格基準スコアは7割強〜8割の1792点。
3項目とも7割強〜8割取れれば合格が見えてきます。
英検準1級一次試験合格のための勉強法
まず一番初めに取り組むべき勉強は、過去問題集を解くことです。
私は、数十年ぶりに英検を受験したため、数を多くこなしたいと、本屋さんで一番厚かった問題集「2018年度版 英検準1級 過去問題集 英検赤本シリーズ(教学社出版)」を購入し、繰り返し解きました。
問題の傾向や、時間配分、どのくらい点数を取れるのか、など試験の全体像と自分の力を把握する事ができたので良かったです。
その後は、項目ごとに対策を立て勉強しつつ、過去問題集を繰り返し解いていきます。
リーディング対策
Readingは、大きく3つの問題に分かれています。
短文の語句空欄補充
大問1は、短文の語句空欄補充の問題です。問題を解き、分からなかった単語はノートに書き出したりして、暗記していきます。
問題数が25問ありますので、スピード重視で解いていきます。
長文の語句空所補充
大問2は、長文の語句空所補充です。
ToeicのReading対策と似ているのですが、空所の前後にヒントがあることが多いため、その辺りを注意深く読むことが大切です。英文は2つ出題され、6問あります。
長文の内容一致
最後の大問3は、長文の内容一致の問題です。英文は3つ、10問あります。
問題は長文の流れに沿っていることが多いため、最初に質問文を読んでから、読み始めると時間の節約になります。
私は、大問3の長文は、最初から最後まで丁寧に読みました。
大問3の長文を精読し確実に点を取るためには、時間をかけすぎないよう大問1、2を解いていく事が重要になってきます。
ライティング(英作文)対策
英作文は、指定されたトピックについて、与えられた4つのポイントのうち2つを使って120〜150語のエッセイを書きます。
採点は、以下の4つの観点で行われます。
- 内容:課題で求められている内容(意見とそれに沿った理由2つ)が含まれているか。
- 構成:英文の構成が分かりやすく論理的であるか。
- 語彙:課題に相応しい語彙を正しく使えているか。
- 文法:文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか。
英検の公式ホームページに過去問題もありますので、私のような英作文の初心者の方は、まずはその解答例を書き写しながら、序論、本論、結論の構成がどうなっているか考えておいた方がよいです。
あくまで私の場合ですが、
序論:20ワード | I think that SV 〜、there are two reasons to support my opinion. |
---|---|
本論1:40ワード | First,〜. For example〜 |
本論2:40ワード | Second,〜.For instance〜. |
結論:20ワード | In conclusion, I agree that SV〜 |
といった感じのテンプレートを活用しました。
パートごとに分けてみると、一つ一つの項目の文章は長くて40ワードと、そんなには長くはありません。
ただ、I think so.など簡潔な書き方ではなく、I think that SV 〜などの表現の方が好ましく、単語もmany , a lot of , a number of など、表現方法を変えた方がよいです。
書き出しの文章は固定し、自分が主張したいポイントを選んで書くというよりも、自分が書けそうなポイントを選び書くことにしていました。
時間を測りながら、過去問題やインターネットで見つけたエッセイの例題を参考に書き、文字数をカウントするなど、毎回自分なりにチェックをしていました。
リスニング対策
過去問題を繰り返し解きました。聞き取れなかった箇所は、まずは音で分かるまで聞き、それでも分からなかった場合は、解答で確認。
不合格だった1回目はReadingよりも、Listeningの点数が悪かったため、回数を多くこなしたり、イヤフォンで流していた問題文も本番と同様にCDプレーヤーで聞いたりと、力を入れていました。
英検準1級一次試験の解き方のコツ
過去問を通しで解いて、ペース配分を頭に叩き込む
問題を解くペースは、どの項目が得意かで変わってきますが、私の場合は、長文と英作文に時間をかけたかったので、大問1、2に20分、大問3(長文)に30分、英作文に40分ぐらいの時間配分でした。
このペース配分を頭に叩き込むには、過去問を解くのが一番です。
ちなみに過去問を解く際は設問ごとにブツ切りでやるのではなく、実際の試験時間に合わせて問題を一通りこなした方がよいです。
準一級は午前から始まり正午頃に終わりますので、午前中に過去問に取り組んだ方がより実践形式に近い形で演習できます。
英作文の課題を最初にチェックしておくのがコツ
英作文のコツですが、試験が始まったら、まず英作文の課題を読み、他の問題を解きながら作文の内容を考えてみる。
問題の長文で英作文に使えそうな表現(単語を入れ替えれば使えそうな文章など)があれば印をつけておき、実際に作成する時の参考にしていました。
英検準1級対策におすすめの問題集・単語帳
ネットでおすすめされていた本を何冊か購入しましたが、結局ほとんど使いませんでした。
最終的に私が使っていたのは、以下の問題集と単語集だけです。
2018年度版 英検準1級 過去問題集 英検赤本シリーズ
過去問が9回分と、一番多かったので選びました。
でる順バス単 英検準1級
インターネットで調べたところ、オススメになっていたため購入。手が空いたときに、パラパラと見ていました。<英語の友>という旺文社のアプリがあるのですが、単語帳と連動しており単語を耳で聞けるので、スマートフォンにダウンロードして、聞き流ししていました。
7日間完成 英検準1級 予想問題ドリル 新試験対応版
1週間少し前に最後の仕上げとして、活用しました。
まとめ
英検準1級を勉強している最中にTOEICも受けたところ、50点ほどアップしていました。良いリフレッシュができたのか、相乗効果が生まれたようで、嬉しかったです。
英検を取得して意味があるのか、Toeicに絞って勉強した方が良いのではないか、など悩んだ時もありましたが、勉強時間は無駄にはならない事を改めて実感しました。
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